コラム

スイングドアオペレーターを正しく伝えていかなければならない

スイングドアオペレーターの普及に携わっていると、「直接お客様に説明させてもらった方がスッキリする」と感じることが多くあります。

なぜなら、この機械の本当の価値や特性は、間に何人もの人を挟むと、どうしても正確に伝わりにくくなってしまうからです。

 

伝言ゲームでは伝わらない。スイングドアオペレーターの利便性。

一般の方にとって、「ドアクローザー」という言葉すら馴染みがないかもしれません。

ドアの上についている、ドアを自動で閉める装置のことです。

そこにモーターを取り付けて自動で開くようにする。

そう説明しても、実際にどのような動きをするのか、どれほど生活が変わるのかは、なかなか想像していただけません。

さらに防火区画の話や設置基準の話になると、専門的な内容がどんどん増えていきます。

この複雑さが、誤解や不安を生んでしまうことがあります。

障害者の方の支援に関わるケアマネージャーから、「この人のサポートは私がやっています。役所との折衝も私が担当します」と言われることがあります。

その地域での信頼関係や実績があるからこそのお申し出だと理解しています。

しかし、機械の特性や設置に関する専門的な部分については、やはり私たち専門業者が直接説明した方が正確に伝わります。

地域の慣習は大切にしながらも、お客様にとって最良の結果を得るために、どのように連携していけばよいか、いつも考えています。

 

お客様の声も生活も知っているから、ちゃんと伝えて理解してほしい。

機械のことを正しく理解していただかないと、「こんな大がかりなものは必要ない」「コストが高すぎる」といった誤解を招いてしまいます。

実際には、既存のドアに取り付けるだけで、大規模な工事は必要ありません。

コストも、生活の質の向上を考えれば決して高いものではないと考えています。

しかし、そのことが正しく伝わらなければ、本来なら生活が楽になるはずの方が、その機会を逃してしまうことになります。

お客様と直接お話しさせていただくと、その方の生活パターンや困りごとの具体的な内容がよく分かります。

「朝起きてから外出するまでの動線で、どこが一番大変ですか?」
「雨の日と晴れの日で、困りごとに違いはありますか?」

そんな会話から、最適な設置方法や使い方が見えてきます。

また、実際の機械の動きを見ていただくことで、安心感も生まれます。

「思っていたより自然な動きですね」「これなら家族も使いやすそう」といった声をいただくと、説明の大切さを実感します。

 

もっと理解してもらえれば必ずスイングドアオペレーターはもっと広がる

補助金の担当者にも、機械の特性をしっかりと理解していただきたいと考えています。

どこの役所でも知っていて、補助具の一覧表に載っていれば、説明の手間は省けるでしょう。

しかし現状では、一件一件丁寧に説明していく必要があります。

この積み重ねが、いずれ制度全体の理解向上につながると信じています。

私たちの仕事は、単に機械を販売することではありません。

困っている方の生活を少しでも楽にするための「橋渡し」をすることです。

機械と人を、制度と必要性を、地域と専門性をつなぐ役割を担っているのだと思います。

正しく伝えることの大切さを胸に、これからも一人ひとりに寄り添った対応を心がけていきたいと思います。

執筆者:酒井 将之

代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。

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