スイングドアオペレーターは“取り付けること”が仕事じゃない。“納得してもらうこと”が仕事です

「玄関ドアを自動化したいんですけど、いくらですか?」
そう尋ねてくださる方に、私はすぐに金額を伝えないようにしています。
むしろ、そこからたくさん質問をさせていただきます。
- 誰が使いますか?
- どんな理由で設置を考えていますか?
- 操作はご本人でも可能ですか?
- ご家族のどなたかがサポートされる予定ですか?
- お住まいの住宅の種類、オーナーの承諾状況は?
- 補助金の申請は可能ですか?既に他で利用していませんか?
スイングドアオペレーターは「便利そう」「高齢者向け」「障害がある人のための設備」と思われがちですが、実は設置すべきタイミングや、導入プロセスはとても繊細です。
私たちの仕事は、「ただ取り付けること」ではありません。
“本当に必要としている人が、納得したうえで使える状態を整えること”。それが私たちの仕事です。
目次
なぜ“納得”が必要なのか?
あるご家庭で、玄関ドアを自動にしたいという依頼を受けたことがあります。
ご家族の強い希望でしたが、当のご本人は操作方法に不安を感じておられました。
もし、あのときご本人の意思を確かめず、設置してしまっていたら。
便利どころか「怖くて触れない機械」として、部屋の中にただの“障害物”が増えるだけだったかもしれません。
設置には、壁に穴をあけるなどの工事も伴います。
だからこそ、「あとから後悔してほしくない」。
その想いで、一つ一つ丁寧に確認しています。
資料の説明も、見積書の備考欄も、全て“納得”のためにある
弊社では、取り付け前に必ず詳細な説明資料を作成しています。
電源の位置、配線の通し方、穴をあける位置、原状回復の方法まで。
集合住宅や市営住宅の場合は、模様替え申請の代行サポートまで行っています。
お客様が不安に思われるポイントをすべて言語化し、施工後に「こんなはずじゃなかった」をなくしたいからです。
見積書の備考欄ひとつとっても、私は丁寧に説明を書き入れます。
それは、“売るため”ではなく、“不安を減らすため”の仕事です。
幸せをつくるためのこの仕事です
「どうしてこんなに確認してくれるんですか?」
そう聞かれることもあります。
でも、私はこう思っています。
「安い買い物ではないから」
「一度つけたら簡単には戻せないから」
「取り付けて終わり」では、誰も幸せにならないから。
むしろ、確認の少ない業者のほうがよっぽど怖いとすら思っています。
納得が、安心と便利をつくる
スイングドアオペレーターは、ただの設備ではありません。
「これがあることで、もっと外に出たくなる」「介助が楽になった」と感じてもらえる未来をつくる道具です。
だからこそ、「必要だから売る」のではなく、「本当に必要かどうかを一緒に考える」というのが、私たちシステムクリエーションの姿勢です。
取り付けは“最後の一歩”。
その前に、安心してその一歩を踏み出せるように、丁寧に向き合い続けたいと思っています。
執筆者:酒井 将之
代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。