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玄関ドアがべたつく原因は劣化?高齢者宅に多い理由と対策

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玄関ドアを開けようとしたとき、「なんだかベタついて開けにくい」と感じたことはありませんか?

とくに高齢者宅ではこのような症状が見られることが多く、日常のストレスや転倒リスクにもつながりかねません。

本記事では、玄関ドアのべたつきの原因とその対策、そして根本解決につながる住環境の見直しについて解説します。

玄関ドアのべたつきはなぜ起こる?

玄関ドアの表面に触れたとき、「なんとなくベタベタする」「開けるときに引っかかる」といった不快感、一見汚れが原因に思えるこの現象は、実はさまざまな要因が複合的に関係しています。

主な原因として考えられるポイントは以下の3つです。

  • 湿気と気温変化による素材の変化
  • 手垢や皮脂の蓄積による表面の汚れ

それぞれについて解説します。

湿気と気温変化による素材の変化

日本の気候は高温多湿であり、玄関まわりは特に外気の影響を受けやすい場所です。

ドアの素材が木製や合成樹脂系の場合、湿度や温度差によって膨張・収縮を繰り返し、表面の塗装が柔らかくなったり、内部の密度が変わったりするケースがあります。

とくに夏場や梅雨時には、ドアの表面にわずかな粘着感が出ることがあり、これが「べたつき」として感じられます。

また、断熱性が高いドアでも、室内外の温度差が大きい場合は結露や水分の吸着が起こりやすく、滑らかな開閉動作を妨げる原因になります。

手垢や皮脂の蓄積による表面の汚れ

長年にわたって同じ箇所に手をかけてドアを開閉していると、どうしても手垢や皮脂汚れが蓄積していきます。

とくに金属部分や塗装された表面は油分を含んだ汚れが定着しやすく、時間とともにそれがベタつきとなって感じられるようになります。

この汚れは一見すると透明で気づきにくいものの、実際にはホコリと混じって黒ずみやテカリとして現れ、触れるたびに不快感を与えることになります。

高齢者宅では清掃の頻度が減る傾向にあるため、こうした汚れが蓄積しやすいのが現実です。

玄関ドアのベタつきが高齢者宅に多い理由

玄関ドアの「べたつき」や「開けづらさ」といった問題は、どの家庭にも起こり得るものですが、とくに高齢者宅で多く見られる傾向があります。

その背景には、身体的な変化だけでなく、住まいの管理環境や生活スタイルも深く関係しています。

加齢に伴う清掃の困難さ

高齢になると、掃除そのものが身体的に負担のかかる作業になります。

とくに玄関周りは腰をかがめたり、手を伸ばしたりといった動作が必要になるため、清掃が後回しになりがちです。

ドアの表面や取っ手部分には、手垢や皮脂が日々少しずつ蓄積されていきますが、それが十分に落とされないまま年月を経ると、次第にべたつきやすい状態になってしまいます。

また、家庭内で清掃を担っていたパートナーが体調を崩したり、ひとり暮らしになったりすることで、掃除の頻度そのものが減少することも珍しくありません。

劣化の進行に気づきにくい環境

高齢者の多くは「物を大切に使う」意識が強く、多少の不具合でも「まだ使える」と判断してそのまま使い続ける傾向があります。

実際には、ドアの開閉に使われる蝶番やドアクローザーなどの部品が少しずつ劣化し、見えない部分で不具合が進行している場合もあります。

加えて、築年数の経った戸建て住宅などでは、全体的にメンテナンスの頻度が少なくなっているケースも多く、「何となく使いづらい」と感じながらも原因に気づかないまま長年放置されてしまうケースが少なくありません。

握力や筋力の低下で“違和感”が強くなる

加齢によって握力や筋力が衰えると、ドアの開閉動作が物理的に難しくなります。

若い人であればさほど気にならない程度のドアの重さや引っかかりも、高齢者にとっては大きな負担です。

「力を入れないと開かない」「一度手を離すと勢いよく閉まる」といった動作が、日々のストレスになり、転倒やケガのリスクを高めます。

また、関節の可動域が狭くなったり、バランス感覚が衰えたりすることで、片手で荷物を持ちながらの開閉動作も難しくなり、べたつきや引っかかりがより強く意識されるようになります。

「掃除では解決しない場合」は交換の検討を

中古玄関ドアのメンテナンス方法

玄関ドアのべたつきや開閉の不具合は、掃除や一時的な修繕では改善しない場合があります。

表面的な汚れを落としても使い勝手が戻らない場合、それはドアそのものが寿命を迎えているサインかもしれません。

長年使われてきた玄関ドアは、見た目以上に内部の部品が劣化していることがあります。

蝶番やドアクローザー、パッキンなどの消耗部品が摩耗し、ドアの動きが鈍くなっているケースも珍しくありません。

また、湿気や気温差によって素材自体が反ったり歪んだりすると、元の性能が大きく損なわれてしまう場合もあります。

こうした症状が出てきた場合、表面の掃除だけでは根本的な改善は望めません。

とくに築20年以上の戸建て住宅では、玄関ドアの交換を視野に入れる時期といえるでしょう。

“不便”を見逃さないことが、暮らしを守る第一歩

玄関ドアのべたつきや開閉のしづらさは、些細な問題のようでいて、実は日々の生活に大きなストレスやリスクをもたらします。

とくに高齢者のいるご家庭では、「ちょっと不便だな」と感じたその瞬間こそが、見直しのサインです。

掃除やメンテナンスで対応できるケースもあれば、ドア自体が寿命を迎えていて交換が必要な場合もあります。

そうしたときに、スイングドアオペレーターのような後付け自動ドアシステムを活用すれば、暮らしの安全性・快適性は大きく向上します。

不便を放置せず、小さな“違和感”に気づいて対処すること。それが、ご本人の自立支援にも、家族の安心にもつながります。

今の玄関は、誰にとっても使いやすいものになっているか――ぜひ一度、点検してみてください。

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こちらの記事も参考にしてください。

執筆者:酒井 将之

代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。

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