コラム

70代車椅子の女性、外出する元気をなくす理由は、玄関にあるかも?

※当記事は筆者がお客様の体験談を元に作成いたしました。

骨折して車いすになった母親、待望の退院なのに元気がない

リハビリを終えて、先日退院した母。
「早く退院したい」と口癖のように言っていました。

退院が決まってからは、お友達にも連絡するぐらい喜んでいたのに、
いざ退院してみると、なぜか元気を失くしてしまいました。

体力はあるはずなのに、家にこもって外に出ようとしないんです

お出かけの時は、娘の私が付き添って、お出かけしています。
それでも買い物に行くときは少しだけ元気になるのに、自分では出かける様子もない。
最近は声をかけてくれる回数も減りました。

車椅子になって自分で歩けなくなったことが、
やはり大きいのだろうと思ってしばらく見守っていましたが、
最近どんどんふさぎ込んで、元気がなくなる一方です。
どうしたらいいんでしょう。

実は玄関ドアが心の障壁に

実家の玄関は、開き扉です。

車椅子の母にとって、自分でドアを開けたり閉めたりするのはかなり大変だと思います。
だから母には「いつでも私に声をかけてね」って言ってたのですが、もしかしたら、それが負担になっていたのかもしれません……

よくよく自分に置き換えて考えてみたら、出かけたいときに声をかけるのは、それが娘でもヘルパーさんでも、ちょっと気が引けます。

実際、自分で母の車いすに乗って、玄関の開け閉めをしてみたんですけど、これが本当に大変……。
外から開けるときは、ドアを引くのは少しだけです。
引きながら車椅子を下げるのは、至難の業。
元気な若い人なら腕力もあってできるかもしれませんけど、女の私ではきついです。
ましてや高齢で腕の力も体力も落ちている車椅子の母には、もっと難しいです。

そこで、何とかかんとかならないものか、いろいろ調べてみたら、玄関を自動ドアにできることを知りました
これには本当にびっくりしました。

早速、業者さんに電話してみました。
業者さんはすぐに実家に来てくれました。
しかも実際に取り付ける機械のデモ機を持ってきて詳しく教えてくれたんです!

玄関ドアの上の方に専用の機械を取り付けるだけで、玄関が自動ドアになるそう。
リモコンのボタンを押すだけで、ドアを開け閉めできるみたいです。

これなら母一人でも出かけれらる!と思いました。
自分でドアを開けられるから娘やヘルパーさんに気兼ねなく外出できます。

もちろんすぐに購入を決めて、お母さんにプレゼントしました。
工事は一日で終わりました。本当にあっと言う間でした。

こんなに簡単に終わるなら、もっと早く気づいてプレゼントしてあげれたらよかった……。

自動ドアにしたおかげで母は、毎日とっても楽しそうに外出しています。

車椅子の扱いもどんどんうまくなって、以前と変わらない元気な母に戻ってくれました。

外出すると体力がつくのはもちろん認知症予防に

外出って車椅子の人にとっては、大変なことが多いです。
でも家から出ることで、たくさんの刺激を受けます。

周囲を注意したり、足元の段差や信号や人など、本当に多くのことに注意が必要です。

もちろん体力も使います。
この毎日の刺激は、脳にとても良い影響を与えてくれるそう。
外出すること、それ自体が認知症の予防になるとお医者様に聞きました。

母はまだ、認知症ではありませんが、もしふさぎ込んで家にこもりっきりだったら、もしかしたら数年後には、認知症になっていたかもしれません。
私自身も元気のない母の介護を何年もやっていたら、もしかしたら疲れてしまっていたかも……。

そう考えると、自動ドアという選択肢は、母の健康だけでなく、私と家族の幸せも守ってくれたのではないかと思います。

参考資料

知って安心 暮らしの中の医療ナビ 高齢者の骨折(最終閲覧日2020年2月19日)

執筆者:酒井 将之

代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。

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