コラム

高齢者の外出がもっとラクに|折りたたみ椅子と玄関の工夫で“疲れにくい”暮らしへ

高齢者にとって、外出は健康にも心のケアにも良い影響を与える習慣です。

しかし、年齢とともに「疲れやすい」「出かけるのが億劫」と感じる方も少なくありません。

今回は、外出の負担を軽減するための工夫として、“持ち運び椅子”と“玄関まわりの改善”について紹介します。

 

高齢者が外出をためらう「見えにくい理由」

使う人が便利でなければ意味がない

高齢者が外出を控えてしまう理由は、体力的な衰えや不安だけではありません。

日常の中にある小さな「不便」や「気が重くなる瞬間」が、無意識のうちに行動を制限してしまっている場合があります。

ここでは、その見えにくい2つの原因に注目します。

 

疲れやすさ・休憩しにくさ

高齢になると筋力や持久力が低下し、以前は何ともなかった距離でも「疲れる」「途中で座りたい」と感じるシーンが増えます。

しかし、近所の散歩や買い物途中に気軽に休める場所があるとは限りません。

特に都市部ではベンチが少なく、コンビニや公園に立ち寄るのも気が引ける場合があります。

「途中で休めないかもしれない」という不安が、外出の意欲を削ぐ要因になっているのです。

 

玄関の出入りそのものが億劫に

外出の最初と最後に待ち構えるのが「玄関の開け閉め」です。

かつては引き戸だった玄関も、現在は押し開きのタイプが主流となっており、開閉時に力が必要な場面が増えています。

ドアノブを握って押し引きする動作は、高齢者にとっては想像以上の負担であり、つまずきや転倒のリスクにもつながります。

ちょっとした力仕事のような動作が、日々の外出を「面倒なもの」と感じさせてしまうのです。

 

折りたたみ椅子が外出時の安心になる

外出先で「ちょっと座りたい」と思っても、周囲にベンチや椅子がない場面は多く、高齢者にとって大きな不安材料です。

歩き疲れたときに休憩できないという状況は、外出そのものを控えるきっかけにもなります。

そんなときに役立つのが、持ち運びできる折りたたみ椅子です。

最近では、軽量でコンパクト、しかも実用性に優れた製品が数多く登場しており、外出時の「休憩場所を自分で持ち歩く」感覚で活用できます。

人目を気にせずサッと座れることで、外出中の安心感が格段に高まります。

 

杖にもなる折りたたみ椅子

移動と休憩、両方の機能を一つにしたのが「杖にもなる折りたたみ椅子」です。

一見すると普通の杖に見えますが、座面を開くことで椅子として使用できる設計。

歩行補助具としての安心感と、必要なときにすぐに腰掛けられる利便性を両立しています。

 

引用:楽天市場

 

こちらは、アルミ合金製で軽量ながら耐久性も高く、三脚構造で安定感があります。

持ち運びが苦にならず、外出中のさまざまなシーンで活躍します。立ち話やバス待ちなど、「少しの時間座りたい」というニーズにぴったりです。

 

シーンを選ばない超軽量折りたたみ椅子

「杖型までは必要ないけど、いざというときに座れる椅子がほしい」という方には、超軽量タイプの折りたたみ椅子がおすすめです。

たとえば、収納時の厚さがわずか数センチ、重さも1kg以下という商品もあり、リュックや買い物バッグに入れてもかさばりません。

 

引用:楽天市場

 

こちらは、耐荷重120kg以上にも対応しながら、展開も簡単。

屋外イベント、病院の待ち時間、旅行先など、シーンを選ばず幅広い場面で活躍します。

 

玄関ドアの“ちょっとした不便”が外出を阻むことも

高齢者の外出を妨げているのは、体力や天候だけではありません。

実は、玄関ドアの開け閉めといった「ちょっとした不便さ」が、行動のハードルになる場合もあります。

日々繰り返す動作だからこそ、不便が重なると大きな負担に感じてしまうのです。

玄関は“外出のスタート地点”。そこで苦労を感じると、「出かけよう」という気持ちそのものがしぼんでしまうかもしれません。

 

引き戸から押すドアへの変化が障壁に

昔ながらの引き戸に慣れている方にとって、現代の「押すタイプ」の玄関ドアは扱いづらいもの。

特にマンションや新築住宅ではこのタイプが主流ですが、開ける際に大きな力が必要になったり、ドアが重かったりすると、身体的な負担が増してしまいます。

わずかな違いのように見えても、慣れていない高齢者にとっては戸惑いやストレスの原因となり、「今日はやめておこう」と外出を控える理由にもなり得ます。

 

握力・筋力の低下で開け閉めがつらくなる

加齢とともに筋力や握力は自然に衰えていきます。

重たい玄関ドアや、硬くなった取手の操作は、高齢者の手や腕に負担をかける作業です。

スムーズに動かないドアを前にして、毎回の開閉が苦痛になっている方も少なくありません。

また、足腰が弱っている方にとっては、ドアを押しながらバランスを取ること自体がリスクを伴い、転倒の危険を感じる場面もあります。

 

家族もサポートしづらい“盲点”になりやすい部分

玄関ドアの不便さは、外からは見えにくく、家族が気づきにくい“盲点”になりがちです。

家の中のバリアフリー化や手すりの設置などには意識が向きやすい一方で、「玄関の開け閉めがつらい」という声は本人が我慢してしまうケースも多くあります。

結果として、外出頻度が減り、心身の衰えを進行させてしまうという悪循環に。

高齢者本人の行動や言葉に耳を傾け、ちょっとした不便のサインを見逃さないようにしましょう。

 

高齢者の「外に出る」を支えるために|玄関をもっと快適に

玄関の開け閉めに負担を感じる高齢者にとって、毎日の「ドア操作」は想像以上にストレスとなり得ます。

そこで注目されているのが、既存の玄関ドアを自動ドア化できる「スイングドアオペレーター」の存在です。

この装置は、今ある開き戸に後付けするだけで、ドアの開閉を自動化できる仕組み。

加えて、介助する側の家族やヘルパーにとっても、開け閉めの負担が大きく減るのがポイントです。

万が一の転倒リスクや事故の抑止にもつながります。

高齢者が「自分の足で出かけられる暮らし」を続けるためには、体のケアだけでなく、生活環境の“ちょっとした見直し”が大きな力になります。

 

システムクリエーションでは開き戸自動ドア導入を徹底サポートします

 

弊社システムクリエーションでは、開き戸の自動ドア導入に関して徹底サポートを心掛けています。

電話での相談はもちろん、助成金に関することもお気軽にご相談ください。

また、 コロナウィルスの影響により、実際に店舗まで行くのを躊躇ってしまう方もいるでしょう。

当社はオンライン対応していますので、実際にどんな仕上がりになるのか気になる場合は、オンラインでご説明します。

ご相談はコチラから

 

こちらの記事も参考にしてください。

執筆者:酒井 将之

代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。

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