車いすでも入りやすいトイレのドアは?特徴や導入時の注意点について
車いすを利用している方のために、トイレの利用は特に大きな課題の一つです。
一般的なトイレのドアは、開閉がしにくい、ドアの幅が狭いなど、車いすの利用者には不便な設計となっています。
そのため、「車いすでも入りやすいトイレのドア」は、バリアフリー設計における重要な要素となっております。
今回は、車いす利用者が快適にトイレを使えるように工夫されたドアについて、特徴やメリット、導入方法を紹介します。
目次
車いすに対応したトイレのドアの特徴
車いすに対応したトイレのドアの特徴は、以下が挙げられます。
- 幅は800mm以上
- 引き戸や自動ドア
- 段差がなく、フラット
- 力のいらないドアノブ
- 高すぎない位置のドアノブ
上記は特徴ですが、車いすの方が快適に過ごせる条件でもあります。
それぞれについて紹介します。
幅は800mm以上
車いす利用者がスムーズに入られるよう、トイレのドア幅は通常のドアよりも広くあります。
一般的なトイレのドア幅は600〜700mm程度ですが、車いすが通過しても最低でも800mm以上の幅が必要です。
公共施設や商業施設では900mm以上のドア幅が推奨されています。
引き戸や自動ドア
さらに、開閉方法にも工夫が必要です。
手動ドアは車いす利用者には操作が難しいため、引き戸(スライドドア)や自動ドアが効果的です。
引き戸は横にスライドするため、ドアを押し引きする力が不要で、ドアが開いたときにもスペースを取らずに済みます。
段差がなく、フラット
トイレのドア周辺には、床面の段差が設けられていることがよくありますが、車いす利用者にとってこの段差は大きな障害になります。
そのため、バリアフリー設計では、ドア部分の床面をフラットにすることが基本となります。
どうしても段階差が必要な場合はスロープを設置して、車いすが安全にできる稼働できる工夫をします。
力のいらないドアノブ
トイレのドアノブや鍵の位置・形状は、車いす利用者に配慮した設計が必要です。
一般的なノブドアは900mm〜1,000mmの高さに設置されますが、車いすに座った状態でも操作しやすい高さに設定しておきましょう。
また、ドアノブの形状は、レバー式や簡易式など、力を入れなくても操作できるタイプが理想的です。
中には、手や腕に力が入りにくい方のため、力をあまり必要としない設計が重要です。
車いす対応トイレドアの設置を検討する際の注意点
車いす対応のトイレドアを設置する際には、ドア幅を広げる必要があるため、設置スペースの確保が重要です。
特にトイレを改修する場合、十分なスペースが確保できない場合があります。
そのため、設置前にはしっかりとした計測を行い、可能であれば設置場所を変更する、またはトイレ自体の構成を見直すことが求められます。
トイレドアを自動ドアにリフォーム
トイレのバリアフリー化において、自動ドアの導入は効果的な方法の一つです。
自動ドアにリフォームすることで、環境利用者だけでなく、トイレを利用するすべての人々が快適に過ごせるが整います。
ドアの開閉に力を使う必要がなく、手がふさがっている場合でもスムーズにトイレを使えます。
また、自動ドアのリフォームには費用がかかりますが、国や地方自治体が提供するバリアフリー改修のための補助金制度を利用すれば、費用を抑えることもできます。
公共施設や商業施設においては、バリアフリー化が求められているため、補助金を活用して自動ドアの導入を進めることが推奨されます。
適用条件を確認し、必要な手続きを進めることが重要です。
車いすでも入りやすいトイレドアに見直そう
トイレドアを見直せば、車いす利用者がトイレを安全かつ快適に利用できる環境を整えられます。
ドアの広さ、段差の解消、操作しやすいドアノブなど、自動ドアのリフォームは、車いす利用者だけでなく、どんな利用者にとっても利便性が高くなるのです。
すべての人が安心して利用できるトイレを目指して、車いす対応のドアの設置を検討してみてください。
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執筆者:酒井 将之
代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。