自動ドア災害時の「パニックオープン」「パニッククローズ」
自動ドアは、災害時の対策として「パニックオープン」「パニッククローズ」という機能が付いています。
それぞれは名前の通り、災害時に自動ドアが開くもの(パニックオープン)、災害時に閉まるもの(パニッククローズ)です。
今回は、それぞれの機能や、なぜそのような仕組みがあるのかを解説します。
パニックオープンに関しては、以下の記事で解説しているので、こちらも参考にしてください。
各災害時の自動ドア対処法|地震・停電・台風など
目次
災害時の自動ドアの機能を知っておかなければ危険
説明不要ですが、自動ドアは手動ではなく自動で開閉するドアです。
電気を使って開閉しているため、災害時には危険を避けるための機能が備え付けられています。
その代表的なものが、今回解説する「パニックオープン」と「パニッククローズ」です。
もしこれらの機能を知らなかったら、以下のように考えてしまうのではないでしょうか?
- 自動ドアが壊れた
- 対処法がわからない
- 混乱してしまい身動きがとれなくなる
災害時はスムーズな行動が重要なので、新たな混乱を招く事態になってしまうととても危険です。
冷静かつスムーズな行動がとれるように、災害時の自動ドアの仕組みを知っておきましょう。
パニックオープン
パニックオープンとは、通常電気で作動する自動ドアを、開放してくれる機能です。
停電した場合でも、パニックオープン機能があれば、建物内に閉じ込められるということがなくなります。
たとえば、人の多い商業施設やマンションなどは、災害時には多くの人が逃げようとしてパニックになることが多いです。
そんなときにどこかひとつでも自動ドアが閉まっていたら、扉の前で渋滞が起きてしまい、二次災害になりかねません。
最悪の場合、人がギュウギュウなり、自動ドアのガラスを割ってしまうなんてこともあるでしょう。
このような危険を避けるための機能が、パニックオープンなのです。
また、パニックオープンでドアが開放された状態になっていることで、救助隊がスムーズに建物に進入できるメリットもあります。
パニッククローズ
パニッククローズは、自動ドアの電源を強制的に停止させて入口を塞ぐ機能です。
パニックオープンと同様、パニッククローズも災害時に役立ちます。
しかしパニックオープンは、災害時に多くの人が逃げやすいというメリットがある一方で、パニッククローズはまったく逆の機能です。
これでは「逃げ道を塞がれたら逃げられない」と考える方もいるかもしれません。
これは、それぞれの機能の役割が関係します。
パニックオープンは逃げ道の確保、パニッククローズは被害を広げないための役割なのです。
たとえば火災が発生した場合、燃え広がる炎や煙から身を守らなければいけません。
自動ドアが開放された状態では、炎も煙もどんどん広がってしまいます。
パニッククローズが機能することで、炎の燃え広がりを食い止め、煙の拡散を止めることができるのです。
建物を守るだけではなく、火災による人命の危機を守ることもできます。
パニッククローズになったときの避難方法
パニックオープンになった際は、通常出入りする自動ドアから逃げだせば問題ありませんが、パニッククローズになると避難経路が絶たれたと考えてしまう方もいるでしょう。
ただし、建物には避難経路が設計が義務付けられています。
また、避難経路には誘導灯の設置が義務付けられているので、誘導灯を見つけてください。
もしものときのために、避難経路を確認するクセを付けておくのも良いでしょう。
自動ドアの機能を理解して災害時の身を守ろう
自動ドアは災害時のための機能が備わっていますが、理解していないと反対にパニックに陥ってしまいます。
「パニックオープン」や「パニッククローズ」について理解しておくだけでも、災害時のスムーズな対応に繋がるでしょう。
ぜひこの機会に、自動ドアの機能について知っておいてください。
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こちらの記事も参考にしてください。
執筆者:酒井 将之
代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。