不便さが生んだ発明|自動ドアが作られた理由とは?

私たちの身近にある自動ドア。
コンビニや病院、駅ビルなど、今やどこでも見かける存在ですが、「なぜ自動ドアが作られたのか?」と聞かれると、意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
普段何気なく使っている自動ドアの誕生の背景には、「誰かの不便を解消したい」というシンプルで切実な思いがありました。
今回は、自動ドアが誕生した理由について紹介します。
目次
「不便さ」を起点に生まれたアイデア
自動ドアは「便利な最新機器」として普及しましたが、その発想の原点は“誰かの不便”を解消するための気づきでした。
重たいドアを開けるのが難しい高齢者や車いすの利用者、両手がふさがっている配達員など、物理的に「ドアを開けにくい」状況にある人を対象に作られたようです。
1960年代、実際にアメリカで最初に導入された自動ドアも、そうした現場の不便さに対処するためのものでした。
多くの人にとっては些細に見える困りごとも、毎日繰り返されれば大きな負担になります。
だからこそ、自動で開閉するドアは「特別な便利さ」ではなく、「ごく自然な配慮」として、社会に受け入れられてきたのです。
ユニバーサルデザインという発想が根底に
自動ドアは、障がい者や高齢者だけでなく、誰もが恩恵を受けられる設計思想、ユニバーサルデザインの典型です。
ユニバーサルデザインとは、年齢や身体の状態にかかわらず、すべての人が利用しやすいように設計されたモノや環境を意味します。
自動ドアはまさにその象徴で、握力が弱くても、荷物を持っていても、視覚的な誘導がなくても“意識せずに使える”点が特徴です。
不便を抱える一部の人のために開発された技術が、結果として全体の利便性を高める。
そんな“やさしさの連鎖”を生む設計思想が、自動ドアという発明の本質にあります。
商業施設から家庭へ、広がる「やさしさの技術」
かつては公共施設や商業施設に限られていた自動ドアの導入ですが、今ではその技術が家庭にも広がり始めています。
特に注目されているのが、後付け可能な「スイングドアオペレーター」です。
これは、既存の開き戸に取り付けることで、リモコンやボタン操作だけでドアを開閉できるようにする装置です。
家庭内での使用が可能なため、高齢者や介護が必要な家族がいる世帯で導入が進んでいます。
介助なしで外出できる喜び、手がふさがっていてもスムーズに開け閉めできる安心感。
こうした小さな体験が、自立した暮らしや外出への意欲を支える大きな要素になります。
商業のための設備から、生活の質を守る設備へ、自動ドアの進化はやさしさの形を住まいにも届けています。
「誰かの不便」に目を向けた技術が、社会を変える
大きな変革は、往々にして“誰かの小さな不便”に気づくところから始まります。自動ドアもその一例です。
最初はドアの開け閉めが困難な人のために考案された技術でしたが、今では多くの場面で「当たり前」として受け入れられています。
これは、不便を感じたごく一部の人の声が、結果的に社会全体の利便性を引き上げたことを意味します。
高齢者や障がいのある方、育児中の親、配達員など、多様な立場の人が過ごしやすい環境を整えることは、単なる福祉ではなく、すべての人にとっての暮らしやすさにつながるのです。
技術が“便利”を超えて“やさしさ”を内包するとき、社会は本当の意味で前進します。
“便利さ”の先にあるやさしさを、暮らしに取り入れる
自動ドアのような技術は、単に手間を省くためのものではありません。
「誰かが困っていた」ことを起点に生まれ、その解決が誰にとっても便利で快適な環境をつくる結果となっています。
現代では、そのやさしさの技術が商業施設から家庭にも広がり、誰もが気軽に“自動ドアのある暮らし”を選べるようになっています。
暮らしの中に「やさしさを備えた技術」を取り入れることで、家族の安心や自立、快適さを自然に支えることができます。
便利さのその先にある、あたたかな配慮を、わたしたちの住まいにも取り入れていきませんか。
システムクリエーションでは開き戸自動ドア導入を徹底サポートします
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電話での相談はもちろん、助成金に関することもお気軽にご相談ください。
また、 コロナウィルスの影響により、実際に店舗まで行くのを躊躇ってしまう方もいるでしょう。
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こちらの記事も参考にしてください。
執筆者:酒井 将之
代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。