移動介助の負担を減らすには?自動ドアでできる介護環境の見直し

高齢化が進む中で、多くの家庭や介護現場で課題となっているのが「移動介助」です。
ベッドから車椅子、車椅子からトイレ、玄関の出入りなど、日常生活の中で発生する移動介助は、介助者・利用者双方にとって大きな負担になります。
移動介助の負担を軽減するためには、技術や介助方法だけでなく、住宅設備の見直しも有効です。
なかでも注目されているのが「自動ドア」の導入。
今回は、移動介助の負担を減らす観点から、自動ドアのメリットや活用方法について解説します。
目次
移動介助がなぜ大きな負担になるのか?
移動介助は、介護の中でもとても頻度が高く、かつ身体的負担の大きい作業です。
介助者は利用者の体重を支えながらバランスを取る必要があり、腰や腕、膝への負担が蓄積されやすくなります。
また、利用者側も転倒や不安定さへの恐怖感を常に抱えながら移動するため、心理的負担も大きいのが特徴です。
移動介助の中でも特に大変とされるのが以下のような場面です。
- ベッドから車椅子への移乗
- トイレや浴室での移動
- 玄関での段差昇降と出入り
- 車への乗り降り時のサポート
これらの場面では、一度の介助で終わるわけではなく、1日に何度も繰り返されることで負担を重くする要因となっています。
介助技術や福祉機器の工夫だけでは限界がある
もちろん、介助者の技術向上や、移乗用リフト・車椅子などの福祉用具も移動介助の負担軽減に役立っています。
最近では、スライディングボードや昇降機能付きベッドも普及し、移乗負担を軽減する設備が充実しています。
しかし、これらは主に室内での移動補助を対象にしており、住宅全体の「移動しやすさ」をカバーしきれない部分もあります。
とくに盲点になりがちなのが「玄関での移動介助」です。
玄関は家の出入りのたびに使用する場所であり、移動介助の回数がとても多いポイントです。
ドアの開閉動作が重なると、介助者は両手がふさがった状態で不安定な作業を強いられる場面が生まれてしまいます。
移動介助における自動ドアの効果とは?
そこで注目されているのが、玄関の自動ドア化による移動介助の負担軽減です。
自動ドアは、利用者本人・介助者のどちらにとっても以下のように多くのメリットを生み出します。
- 両手がふさがっていてもスムーズに出入りできる
- 利用者本人の自立を促しやすい
- 介助者の腰痛・疲労予防になる
それぞれのメリットについて解説します。
両手がふさがっていてもスムーズに出入りできる
移動介助では、車椅子を押したり体を支えたりと、介助者の両手が常に使われています。
そこにドアの開閉動作が加わると、一時的にバランスを崩しやすくなります。
自動ドアであれば、手を使わずにドアが開閉してくれるため、介助に集中できます。
利用者本人の自立を促しやすい
軽度の介助が必要な方であれば、自動ドアによって自分で出入りできる機会が増えます。
転倒リスクが減ることで心理的な負担も和らぎ、活動範囲の拡大にもつながります。
「自分でできた」という小さな成功体験が増えると、リハビリ意欲や生活意欲の向上にも好影響を与えるでしょう。
介助者の腰痛・疲労予防になる
移動介助による慢性的な腰痛や筋肉疲労は、介護者の大きな悩みです。
玄関での動作が一つ減るだけでも、介助の負荷を確実に減らせます。
とくに、毎日何度も繰り返す移動介助の中で積み重なる負担が軽減されるため、長期的な健康維持にもつながります。
後付けできる自動ドア「スイングドアオペレーター」が注目
自動ドアというと「大がかりな工事が必要」と思われがちですが、近年は後付け可能な簡易自動ドアシステムが登場しています。
その代表例が「スイングドアオペレーター」です。
スイングドアオペレーターは、既存の開き戸に後付けできるため、玄関ドアを取り替えずに短期間・低コストで導入可能です。
工事はわずか1日程度で完了し、バリアフリー改修の一環としても取り入れやすい設備となっています。
移動介助は、介護現場・在宅介護のどちらでも日々繰り返される大きな負担です。
介助技術や福祉用具だけでなく、住宅の仕組みそのものを見直すと、そもそもの介助量を減らます。
自動ドアの導入はまさにその代表例です。
介助する人・される人のどちらにとっても、日々の安全性と快適さが大きく変わります。
今後の在宅介護や施設整備を考えるなら、移動介助の負担を「道具と設備」で減らす視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。
システムクリエーションでは開き戸自動ドア導入を徹底サポートします
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こちらの記事も参考にしてください。
執筆者:酒井 将之
代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。