車椅子での在宅介護、こんなところに負担が?家の中の見直しポイント

在宅介護において、車椅子を利用するご家族がいる場合、日常の動作一つひとつに想像以上の負担がかかっています。
特に家の中のちょっとした段差や狭い動線、玄関ドアの開け閉めなど、本人にも介助者にも負荷となる場面は多く存在します。
今回は、そうした「見落としがちな負担」に注目し、住環境の見直しによって介護をもっと楽に、前向きに続けるためのポイントを紹介します。
目次
車椅子での在宅介護で「気づかない負担」
在宅介護において、車椅子を使用するケースでは、見た目以上に多くの負担が生じています。
介護者はもちろん、利用者本人にとっても動線の不自由さや些細な段差、空間の使いにくさが日常的なストレスになります。
ここでは、特に負担が集中しやすい場所とその理由について解説します。
段差や狭い動線が移動を妨げる
室内にある小さな段差や、家具の配置によって狭くなった通路は、車椅子にとって大きな障害になります。
たとえば、わずかな段差でも前輪が引っかかって移動が止まり、介助が必要になってしまう場合もあります。
また、廊下や部屋の出入り口が狭いと、スムーズに方向転換ができず、時間や体力を余計に消費するシーンも多くなります。
車椅子を使う上で、移動のしやすさは生活の快適さに直結します。
そのため、段差をスロープに変えたり、家具の位置を見直して通路幅を広げるなど、細かな調整が重要です。
玄関ドアの開け閉めが大きなハードルになる
在宅介護の中で見落とされがちなのが、玄関での負担です。
特に車椅子利用者にとって、玄関ドアの開け閉めは難易度の高い動作になります。
ドアが重い、鍵の位置が高い、開く方向と車椅子の動線が合わないなど、こうした点が積み重なり、外出をためらわせる原因になります。
介助者が同行する場合でも、片手でドアを開けながら車椅子を押す動作は非常に負担が大きく、毎日の繰り返しで体力的・精神的な疲労につながります。
トイレ・浴室など“狭さ”が負担を生む場所
トイレや浴室といった水回りは、車椅子での在宅介護においてもっとも困難が集中する場所のひとつです。
これらの空間は元々コンパクトに設計されていることが多く、車椅子での移動や方向転換が難しい構造になっています。
さらに、段差のある浴室やドアの開き方によっては、車椅子ごと入ることができず、抱きかかえるようにして介助しなければならない場面もあります。
これにより、介助者の腰や関節への負担が増し、長期的には身体的なトラブルを引き起こしかねません。
トイレや浴室の環境を改善することで、介助の手間も大幅に減り、利用者本人の自立も促進できます。
たとえば、引き戸への変更、出入り口の段差解消、滑りにくい床材への変更など、少しの工夫が大きな違いを生むのです。
車椅子の在宅介護を楽にする、家の中の見直しポイント
在宅介護におけるストレスや身体的負担は、住環境の見直しによって大きく軽減できます。
特に車椅子利用者にとって“動きやすい家”をつくることが、本人の自立と介助者の負担軽減につながります。
以下では、実践しやすい見直し方法を紹介します。
スロープや手すりで移動を安全に
段差がある場所にはスロープを設置することで、車椅子の移動がスムーズになります。
また、廊下やトイレ、浴室などには手すりを取り付けると、移動中の安定性が向上します。
これにより、本人の自立度が高まり、介助の回数や手間を大幅に減らせられるでしょう。
動線を広くとるレイアウトに変更する
家具の配置を見直し、車椅子で通れるスペースを確保することが重要です。
最小でも80cm、理想的には90cm以上の通路幅を確保すれば、スムーズな移動が可能になります。
また、不要な家具や雑貨を常に整理しておけば、動線が広がり、転倒リスクの軽減にもつながります。
車椅子の在宅介護は自動ドアで玄関の負担を大幅に軽減
在宅介護において、家の中の設備改善と同じくらい重要なのが「玄関まわり」の見直しです。
特に車椅子利用者にとって、玄関の開閉は大きなハードルとなりやすいため、自動ドアの導入はとても有効な手段といえます。
自動ドアが自立支援につながる
玄関ドアが自動で開閉すれば、車椅子利用者が自分のタイミングで外出・帰宅できるようになります。
これは、日常の中での小さな“自由”を取り戻すきっかけになり、自立意欲を高めることにもつながります。
介助が常に必要だった外出が、より気軽に行えるようになるのです。
後付けで簡単に導入できる「スイングドアオペレーター」
システムクリエーションが提供する「スイングドアオペレーター」は、既存の開き戸に取り付けるだけで自動ドア化できる装置です。
工事は1日で完了し、大がかりなリフォームは不要。耐久性にも優れており、100万回の開閉試験をクリアしています。
介護保険の住宅改修制度を活用すれば、自己負担を抑えて導入することも可能です。
【車椅子の在宅介護】家の中の負担を見直すのが大切
車椅子での在宅介護には、気づきにくい負担が数多く潜んでいます。
だからこそ、段差の解消やレイアウトの工夫、そして玄関の自動化といった「家の中の見直し」が大きな支えになります。
特に自動ドアは、介護者の負担軽減だけでなく、本人の自立支援にもつながる選択肢です。
システムクリエーションが提供する「スイングドアオペレーター」は、今ある開き戸に後付けできる自動ドア装置で、手軽に導入できます。
在宅介護を少しでも快適にするために、まずは住まいの玄関から見直してみませんか?
システムクリエーションでは開き戸自動ドア導入を徹底サポートします
弊社システムクリエーションでは、開き戸の自動ドア導入に関して徹底サポートを心掛けています。
電話での相談はもちろん、助成金に関することもお気軽にご相談ください。
また、 コロナウィルスの影響により、実際に店舗まで行くのを躊躇ってしまう方もいるでしょう。
当社はオンライン対応していますので、実際にどんな仕上がりになるのか気になる場合は、オンラインでご説明します。
こちらの記事も参考にしてください。
執筆者:酒井 将之
代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。