在宅介護の実態|介護の不安から介護者の状況まで
在宅介護には、さまざまな苦労があります。
これまでも弊社のコラムでは、在宅介護に関する苦労について記載してきているので、そちらも参考にしてください。
今回は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「在宅介護実態調査結果の分析に関する調査研究事業」を参考にしながら、在宅介護者の悩みについて解説します。
目次
調査による介護者の状況
介護者(介護を行う側)の状況について、調査データから見ていきましょう。
以下では、3つの調査結果について解説します。
- 介護者の年齢
- 介護者が行っている介護
- 介護者の働き方の調整状況
それぞれの調査結果から、介護者がどのようなことに悩んでいるのか、見ていきましょう。
介護者の年齢
介護を行っている人の年齢の多くは、60代でした。
- 20代……0.4%
- 30代……1.3%
- 40代……6.3%
- 50代……24.2%
- 60代……31.8%
- 70代……19.5%
- 80歳以上14.1%
上記のデータからわかるように、介護者も高齢である場合が多いです。
40代以下は10%にも満たないため、高齢者が高齢者の介護を行っている家庭も多いのではないでしょうか。
介護者が行っている介護
介護者が「どのような介護を行っているのか」の調査結果では「掃除・洗濯・買い物等」が最も多いです。
基本的に、日常生活の介護が多い傾向にあります。
その他の回答は、以下のとおりです。
- 掃除、洗濯、買い物等……78.8%
- 食事の準備……69.9%
- 外出の付き添い、送迎等……68.2%
- 金銭管理や生活面に必要な諸手続き……68.0%
- 服薬……47.9%
- 衣服の着脱……33.0%
- 認知症への対応……26.9%
- 身だしなみ……23.3%
- 日中の排泄……22.0%
- 屋内の移乗・移動……21.5%
- 入浴……20.5%
- 夜間の排泄……17.8%
- 食事介助……14.8%
- 医療面での対応……7.5%
外出や食事、金銭面の管理など、主に日常生活における介護が多いです。
日常生活は毎日のことなので、心身共に負担がかかっているのではないでしょうか。
主な介護者の方の働き方の調整の状況
要介護者が身近にいる場合、普段通りに仕事を続けられなくなる場合もあります。
介護者の働き方がどのように変化しているのか、回答を見ていきましょう。
- 特に行っていない……38.4%
- 労働時間を調整している……32.0%
- 介護のために休暇をとっている……17.4%
- 介護のために在宅勤務をしている……2.5%
- 介護のために上記以外の調整をしている……12.7%
介護による働き方の調整では、多くの人がとくに調整を行っていないとの回答でした。
しかし、労働時間の調整が2位になっています。
労働時間の調整に含まれるのは「残業免除・短時間勤務・遅出・早帰・中抜け」などです。
やはり、在宅介護を行う上で、調整は必要になってくるのでしょう。
在宅介護における不安点
在宅介護における不安点については、今後の在宅介護に向けて感じる不安を紹介します。
調査結果では、以下のようになりました。
- 認知症への対応……27.5%
- 外出の付き添い・送迎等……21.1%
- 夜間の排泄……21.2%
- 入浴……17.9%
- 日中の排泄……16.5%
- 屋内の移乗・移動……12.9%
- 食事の準備……11.7%
- 掃除・洗濯・買い物等……10.1%
- 金銭管理や生活面に必要な諸手続き……6.7%
- 食事の介助……5.6%
- 衣服の着脱……4.6%
- 医療面での対応……3.8%
- 身だしなみ……3.2%
最も不安に感じているには、認知症への対応でした。
続いて、外出の付き添いが上位です。
その他、数%は「不安に感じていることはない」との回答もありましたが、多くの人は在宅介護について不安を感じています。
在宅介護の負担を軽減するために
在宅介護実態調査からは、日常動作に関する苦労が垣間見れました。
とくに、常に上位にあがっていたのは「外出の付き合い・送迎」です。
外出の付き合いは、外を出歩く不安なども含まれますが、出入りの負担も含まれるのではないでしょうか。
弊社では、玄関ドアを自動ドア化する「スイングドアオペレーター」を取り扱っています。
介護者の負担を軽減するためにも、まずは自宅の設備から見直してみてはいかがでしょうか。
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こちらの記事も参考にしてください。
執筆者:酒井 将之
代表の酒井です。 10年前にスイングドアオペレーターを知り、この自動ドアに感動しました。この自動ドアをたくさんの人に知らせたいと思い、独立しました。開き扉用の自動ドアの有効性や安全性を含むいろいろな性能について熟知していますので、弊社にご相談いただければ、お客様のご要望に合った使い方でより、コストパフォーマンスの優れたご提案ができると自負しております。ぜひ一度ご相談下さい。